Z会英熟語の選び方|速読英熟語と解体英熟語の違いと使い方

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『Z会の英熟語帳って何冊かあるけど、どれを選べばいいの?』と、書店の棚の前で迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、Z会英熟語の本は「長文の中で覚える『速読英熟語』」と「問題を解きながら分解して覚える『解体英熟語』」の2つの型に分かれます。

この記事を読めば、2冊の違いと向いている人、それぞれの使い方まで分かり、自分に合う1冊を選べるようになります。

目次

Z会の英熟語帳は何がある?現行の3冊

先に結論

2026年10月時点のZ会公式サイトの高校英語の書籍一覧では、熟語系の本は『速読英熟語[改訂版]』と『解体英熟語 改訂第2版』のブック型・カード型の3点です。

英熟語でZ会の本を探すと、名前が似ていて混乱しやすいですよね。まずは公式サイトの情報で、3冊を並べてみます。

項目速読英熟語[改訂版]解体英熟語[ブック型]解体英熟語[カード型]
価格(税込)1,320円1,100円1,430円
発行2024年2月2006年3月2006年3月
収録熟語・構文 約1,0801017熟語1017熟語
体裁3色刷・本体328ページ・別冊96ページ2色刷・本体560ページ・別冊128ページ2色刷・本体432ページ・別冊256ページ
付属品赤シート赤シート赤シート・リング2個
音声ダウンロード・ストリーミング公式ページに記載なし公式ページに記載なし
レベル表示入試基礎・共通テスト・2次私大共通テスト・2次私大共通テスト・2次私大

数字はどれも2026年10月時点のZ会公式ページの表示です。価格や在庫は変わることがあるので、買う前に公式で確かめてみてください。

補足

Z会は自社の特設ページで、『速読英単語』を「速単」、『速読英熟語』を「速熟」と呼んでいます。解体英熟語のカード型とブック型は、内訳の数字が1語ずつちがいますが、ここでは公式の表記どおりに載せています。

買う前に確かめておきたいこと

Amazonなどの通販や書店で探すと、似た書名や古い版が一緒に並んでいることがあります。中身を見られない通販では、次の点を確かめておくと安心です。

買う前のチェック
  • 書名に「改訂版」「改訂第2版」が入っているか
  • 解体英熟語はブック型とカード型のどちらか
  • 音声を使いたいなら、音声の案内がある本か
  • 学校や塾で指定された本と同じ版か

特に学校で配られた本と版がちがうと、授業で示されるページと合わなくなることもあります。迷ったら、Z会公式の書籍ページで書名と版を確かめてみてください。

公式ページは速読英熟語[改訂版]、解体英熟語[ブック型]、解体英熟語[カード型]です。

長文で覚える型と、分解して理解する型

先に結論

速熟は「英文を読みながら熟語を覚える」本、解体は「入試の例題を解いてから解説で理解する」本です。覚える入り口がまったくちがいます。

『どっちが上なの?』と聞きたくなるところですが、実は上下の話ではないんです。覚え方の型がちがうので、合う人がちがいます。

Z会の英熟語帳を長文で覚える型と分解して理解する型に分けて比べた図解
長文で覚える型(速読英熟語)
  • 書き下ろしの英文の中で熟語と構文に出会う
  • 音声があり、耳からも覚えられる
  • 熟語に類義・反意や関連表現が並べてある
  • 長文を読む練習も同時に進む
分解して理解する型(解体英熟語)
  • オモテの例題を解いてから、ウラで解説を読む
  • 必修・重要・上級の3段階に分かれている
  • 巻末に「前置詞整理ノート」がある
  • カード型なら1熟語ずつ切り離して持ち歩ける

compare の左右は良い悪いではなく、2冊の特徴を並べたものです。どちらの型が自分の勉強に合うかで考えてみてください。

長文で覚える型が合う人

英文の流れの中で覚えた方が、記憶に残りやすいという人は多いですよね。

例えば carry out を単体で覚えるより、「実験を行った」という話の流れの中で読んだ方が、場面ごと思い出しやすくなります。

熟語意味自作の短い例文
carry out実行するThey carried out the plan.
deal with処理する、扱うShe dealt with the problem.
result in結果として〜になるThe rain resulted in delays.

分解して理解する型が合う人

一方で、「なぜこの意味になるのか」が分からないと覚えられない、という人もいます。

解体英熟語は、オモテのページが入試問題から採った例題で、ウラのページが見出し語と解説です。まず解いてみて、まちがえた所を解説で分解する流れになっています。

『問題を解くと、覚えたかどうかがはっきりするから安心』という人には、この型がしっくりくるはずです。

熟語意味自作の短い例文
depend on頼る、次第であるIt depends on the weather.
take part in参加するI took part in the race.
make up for埋め合わせるHe made up for the mistake.

例題で一度まちがえた熟語は、解説を読んだ時に「ここで引っかかったのか」と納得しやすいんです。その納得が、次に思い出す時の手がかりになります。

自分はどっちの型?5つの質問で確かめる

どちらの型が合うか迷う時は、次の質問に答えてみてください。当てはまる数が多い方が、今の自分に合いやすい型です。

質問はいならいいえなら
長文を読むのは苦にならない?長文型分解型
音声を聞きながら覚えたい?長文型分解型
問題を解いて確かめると安心する?分解型長文型
意味の理由が気になるタイプ?分解型長文型
熟語と一緒に構文も見ておきたい?長文型分解型

これはあくまで目安です。どちらの型でも、くり返し回せば熟語は身についていきます。

速読英熟語の使い方

先に結論

1つの英文を「読む、熟語を確かめる、音声で聞く、もう一度読む」の順で回すのが基本の形です。最初から全部の熟語を覚えようとしなくて大丈夫です。

『速読英熟語を買ったけど、使い方がいまいち分からない』という相談はよく見かけます。英文と熟語のページが行き来するので、最初は戸惑いますよね。

速読英熟語の1回分の進め方
  1. 英文を辞書なしで1回読み、話の流れをつかむ
  2. 別冊の英文解説で、読めなかった文を確かめる
  3. 見出し英熟語・構文のページで意味と例文を読む
  4. 音声で英文を聞き、熟語が出てくる所を意識する
  5. 次の日、同じ英文を音読してから新しい英文に進む

1つの英文を1日で全部覚える必要はありません。2回目、3回目に読む時に「この熟語、前にも見た」と気づければ、それで前に進んでいます。

音声は2つのスピードを使い分ける

公式ページによると、英文の音声はナチュラルとハイの2スピードです。音声には「英文」と「見出し英熟語・構文とその語義・例文」が入っています。

段階使う音声やること
1回目の読み込みナチュラル英文を目で追いながら聞く
2〜3回目ナチュラル本を見ずに聞き、分からない所を確かめる
慣れてきたらハイ速さに置いていかれないか試す
見直し熟語と例文の音声意味を先に言う練習をする

ハイスピードは、最初から使うと聞き取れずに嫌になりがちです。ナチュラルで内容が分かるようになってから試してみてください。

周回ごとに目的を変える

速熟は英文が主役なので、同じ英文を何度も読むことになります。周ごとに目的を変えておくと、飽きずに続けやすいですよ。

周回目的やること
1周目英文の内容をつかむ解説を見ながらでもいいので最後まで読む
2周目熟語に気づく英文を読み、熟語の所で意味を言う
3周目速く読む音声に合わせて音読する
4周目以降熟語だけ確認見出し英熟語のページで意味を隠して試す

例えば、2周目に「result in が出てきたら、原因と結果の話だな」と気づけるようになれば、長文を読むスピードも少しずつ上がっていきます。

『1周目で覚えられなくて不安…』という方も多いですが、1周目はそれで大丈夫なんです。英文に慣れることを目標にしておきましょう。

補足

Z会の音声ページでは、前置詞・副詞・基本動詞のコアイメージの解説PDFも見られると案内されています。音声ページへのアクセス方法は本の案内に従ってください。

解体英熟語の使い方

先に結論

オモテの例題を先に解き、ウラの解説で「なぜその意味になるか」を確かめる流れで進めます。必修から順に、段階ごとに区切ると続けやすいです。

解体英熟語は、問題集と参考書が表裏で一体になった作りです。だからこそ、解説を読まずに答えだけ見て進めてしまうと、もったいないんですよね。

解体英熟語の進め方
  1. その日の範囲のオモテの例題を、答えを見ずに解く
  2. ウラのページで見出し語と解説を読む
  3. まちがえた熟語に印を付ける
  4. 別冊の例文集で、印の熟語の例文を音読する
  5. 必修が一通り終わったら、印の熟語だけ解き直す

3段階の区切りを目安にする

公式ページでは、ブック型の収録は必修528語、重要345語、上級144語と分かれています。この区切りが、そのまま進める順番の目安になります。

段階収録(ブック型)進め方の例
必修528語まずここを2周以上回す
重要345語必修の印が減ってから入る
上級144語志望校の過去問を見て必要か判断する

上級まで全部やるかどうかは、志望校によって変わります。志望校レベル別の考え方は志望校レベル別の英熟語でまとめています。

巻末の前置詞整理ノートの使い方

巻末には「前置詞整理ノート」があります。似た熟語が混ざってきた時に、前置詞ごとに見直す場所として使えます。

例えば depend on と rely on はどちらも「頼る」ですが、on の「くっついて支えにする」イメージでまとめると、セットで思い出しやすくなります。

まちがえた熟語の記録の仕方

解体英熟語は例題で正解・不正解が分かるので、記録をつけやすい本です。日付と一緒に印を残しておくと、次にどこを見直せばいいかがすぐ分かります。

記録のつけ方の例
  • まちがえた例題の番号の横に、日付を小さく書く
  • 2回目もまちがえたら、印を1つ増やす
  • 印が2つ以上の熟語は、前置詞整理ノートで前置詞を確かめる
  • 週末に、その週の印だけを解き直す

勉強を見ている保護者の方とも、こんな会話ができると進み具合が分かりやすいですよね。

「今週、印がついた熟語はいくつあった?」

「12個。でも、週末に解き直したら5個まで減った」

数字で言えると、自分でも前に進んでいる感じがつかめます。

カード型は持ち歩きと見直し用に

カード型は4熟語が載ったカードが216枚で、ミシン目で1熟語ずつ切り離せます。リングが2個付いているので、まちがえた熟語のカードだけを1つのリングにまとめる使い方もできます。

カード型が向いている人
  • 通学中や休み時間に、少しずつ見直したい
  • まちがえた熟語だけを束にして回したい
  • 本を開くより、1枚ずつめくる方が続きやすい

Z会の英熟語帳でよくある相談

先に結論

「どっちがおすすめ?」「リスニングに使える?」「どの大学まで?」の3つは、特によく聞かれる相談です。どれも、自分の目的に戻って考えると答えが見えてきます。

知恵袋で多く見られている相談から、3つを選んで答えていきます。

解体英熟語と速読英熟語、おすすめはどっち?

2冊のどちらを選ぶべきか、という相談です。

この記事でお伝えしたとおり、2冊は覚え方の型がちがいます。長文の中で覚えたいなら速熟、問題を解きながら理解したいなら解体と考えてみてください。

『みんなが使っている方が安心…』という気持ちも分かります。ただ、続けられるかどうかの方が大事なので、書店で両方を開いて読みやすい方を選ぶのも一つの方法です。

速読英熟語はリスニングの勉強に使える?

英文の音声がある速熟を、リスニング対策にも使えるか、という相談です。

速熟の音声には英文が入っていて、ナチュラルとハイの2スピードがあります。読み込んだ英文を聞く練習には使いやすい作りです。

リスニングにも使う時のコツ
  • 内容が分かった英文だけを聞く
  • 本を見ずに聞き、聞き取れない所を本で確かめる
  • 慣れたらハイスピードで試す
  • 聞きながら小さく声に出してまねる

ただし、試験のリスニングには会話や設問の形式があるので、熟語帳の音声だけで対策を終わらせない方が安心です。

速読英熟語はどの大学まで対応できる?

どのレベルの大学まで、この1冊で足りるかという相談です。

公式のレベル表示は「入試基礎・共通テスト・2次私大」です。ただ、志望校で必要な熟語の量は、過去問を見ないと判断しにくいんですよね。

まず1冊を何周か回して、志望校の過去問で知らない熟語がどれくらい出るかを確かめてみてください。

1冊で足りるかを確かめる手順
  1. 熟語帳を2周以上回し、印の熟語を減らしておく
  2. 志望校の過去問の長文を1年分読む
  3. 意味が分からなかった熟語に線を引く
  4. 線を引いた熟語が、使っている熟語帳に載っているかを調べる
  5. 載っていない熟語が多ければ、上のレベルの本を足すか考える

載っているのに思い出せなかった熟語が多いなら、本を足すより今の本の見直しが先です。載っていない熟語が多い時だけ、次の1冊を考えれば十分なんです。大学受験全体の進め方は大学受験の英熟語でくわしく書いています。

どっちを選ぶ?目的別の選び方

先に結論

長文をたくさん読みたい、音声も使いたい人は速熟、問題を解いて理解したい人は解体が合いやすいです。迷ったら、今いちばん困っていることで決めてみてください。

『結局どっちを買えばいいの?』という方のために、困っていることから選べる表を作りました。

今困っていること合いやすい本理由
長文で熟語に気づかず読み違える速読英熟語英文の中で熟語に出会う作り
リスニングも一緒に伸ばしたい速読英熟語英文の音声が2スピードある
熟語の問題でまちがえやすい解体英熟語例題を解いてから解説を読む作り
意味の理由が分からないと覚えられない解体英熟語ウラのページで分解して解説
すき間時間に少しずつ回したい解体英熟語のカード型1熟語ずつ切り離せる
今困っていることから速読英熟語と解体英熟語のどちらが合うかを選ぶ流れの図解

学年ごとの使い始め方の例

いつから使うかも、選び方に関わってきます。学年ごとの考え方の例を置いておきますね。

学年・時期速読英熟語の使い方解体英熟語の使い方
高1単語に慣れてから、短めの英文で始める必修の例題から少しずつ解く
高2英文の読み込みと音声で回す必修を回し終え、重要に入る
高3の夏まで読み込んだ英文を音読でくり返す印の付いた熟語を解き直す
高3の秋以降過去問の合間に見直しで使う上級を志望校に合わせて判断

これは一つの例です。学校の授業や模試の予定に合わせて、無理のない形に調整してみてください。

2冊を組み合わせる場合

両方使うなら、役割を分けておくと混乱しにくいです。

例えば、速熟で長文の読み込みを進め、解体は「熟語の問題の確認用」として使う形があります。どちらか1冊を主役に決めて、もう1冊は補助にしておきましょう。

よくある失敗

2冊を同時に1ページ目から始めると、どちらも1周目が終わらないまま時間が過ぎがちです。まずは1冊を1周終えてから、もう1冊を足すかを考えてみてください。

ほかの出版社の熟語帳とも比べたい方は英熟語帳の選び方を、駿台文庫の熟語帳が気になる方はシステム英熟語の使い方を見てみてください。

一人で回すか、人に確認してもらうか

Z会の熟語帳は一人でも進められる作りです。ただ、覚えたかを確かめる場面がないと、印を付けたまま止まりやすくなります。

熟語帳は自分のペースで進められるのがいいところです。その反面、「どこまで覚えたか」を自分で正しく判断するのは意外と難しいですよね。

場面一人で進める人に確認してもらう
覚えたかの確認自分でテストする決まった間隔でテストしてもらえる
学習計画自分で立てて守る進み具合を一緒に管理できる
つまずきの原因自分で探す長文で点が取れない理由を一緒に探せる
続ける仕組み自分で記録する面談や記録で続けやすくなる

例えば、オンラインの英語専門塾OUTCOMEは、2026年10月時点の公式サイトによると、中学3年生から高校2年生までが対象です。単語や文法などの確認テストがあり、テストと振り返りをくり返す仕組みが説明されています。

熟語だけに特化した教材は公式サイトでは確認できなかったので、くわしくはOUTCOME公式サイトで確かめてみてください。英熟語そのものの基本は英熟語とはでも書いています。

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覚えた熟語を、人に確認してもらいたい方に

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よくある質問

Z会の速読英熟語は改訂されていますか?

2026年10月時点のZ会公式ページでは、『速読英熟語[改訂版]』の発行年月は2024年2月です。英文はすべて書き下ろしと案内されています。

解体英熟語に音声はありますか?

2026年10月時点のZ会公式ページには、解体英熟語の音声の記載はありません。音声を使って覚えたい方は、速読英熟語の方が合いやすいです。

解体英熟語のブック型とカード型は中身が同じですか?

どちらも改訂第2版で、収録は計1017熟語です。カード型は4熟語掲載のカード216枚で、ミシン目で切り離せる作りになっています。

速読英熟語と速読英単語は一緒に使えますか?

どちらもZ会の「速単」「速熟」として特設ページで紹介されている本です。英文で覚える型は同じなので、単語は速単、熟語は速熟と分けて進める人もいます。1日の量を決めて、どちらかが止まらないようにしておきましょう。

英熟語でZ会の本を選ぶ時、単語帳との順番は?

例文の単語が分からないと熟語も覚えにくいので、単語帳をある程度進めてから熟語帳を足す形が無理のない進め方です。並行して少しずつ進めてもかまいません。

まとめ

この記事の要点
  • Z会の英熟語帳は、速読英熟語と解体英熟語(ブック型・カード型)の3点
  • 速熟は英文の中で覚える型で、2スピードの音声がある
  • 解体はオモテの例題を解き、ウラの解説で分解して理解する型
  • 長文やリスニングも進めたいなら速熟、問題で理解したいなら解体が合いやすい
  • まず1冊を1周終えてから、もう1冊を足すかを考える
英熟語ドットコム

英熟語ドットコム 編集部

英熟語の意味と覚え方、大学受験・高校入試・英検・TOEICで必要な熟語、熟語帳の選び方を、出版社や試験団体の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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