大学入試に頻出の英熟語|よく出る型と押さえたい例

大学入試に頻出の英熟語を、よく出る形の型で整理して覚える記事のアイキャッチ

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『よく出る英熟語だけ先に知りたい』『熟語帳の最初の方だけで本当に足りるの?』と思っている受験生も多いはずです。

結論から言うと、頻出の英熟語は一つずつバラバラに覚えるより、「どんな形の熟語か」と「入試でどう問われるか」の2つで整理すると覚えやすくなります。

この記事を読めば、大学入試によく出る英熟語の型と例をつかんで、自分の熟語帳のどこから手を付けるかを決められます。

目次

「頻出の英熟語」はどうやって決まっている?

先に結論

「頻出」の基準は、熟語帳ごとに入試問題を調べて決められています。1冊の順番がそのまま答えではなく、多くの熟語帳で基本として扱われている熟語ほど、優先して覚える価値があると考えるのが自然です。

『頻出って、何回出たら頻出なの?』と気になりますよね。

実は、全国共通の「頻出リスト」があるわけではありません。各出版社が、入試問題を分析して熟語の順番や分け方を決めているんです。

熟語帳はどうやって「よく出る順」を決めている?

出版社の公式ページには、次のような説明があります(2026年10月時点)。

書名(出版社)公式の説明
英熟語ターゲット1000 5訂版(旺文社)大学入試問題のデータベースに基づく「でる順」の配列
ランク順 入試英熟語1100 改訂版(Gakken)データ分析に基づいた最頻出例文
解体英熟語 改訂第2版(Z会)主要難関42大学の入試問題とセンター試験を分析し、必修・重要・上級に分類
全解説 頻出英熟語問題1000(桐原書店)出題頻度・重要度別に5段階に分類・配列

どの本も「入試に出る英熟語」を集めていますが、分析の対象や分け方は少しずつ違います。最新の内容は各出版社の公式ページで確認してみてください。

本によって順番が違う時の考え方

同じ熟語でも、ある本では前半、別の本では後半に載っていることがあります。

これは、どの大学の問題を調べたか、どう数えたかの違いです。手元の1冊の順番を信じて進めて、過去問で出てきた熟語を足していく形で問題ありません。

補足

この記事では、熟語ごとの出題回数や出題率の数字は出していません。「多くの熟語帳で基本として扱われる熟語」を例として紹介しています。

よく出る英熟語は「形の型」で6つに分けられる

先に結論

大学入試によく出る英熟語は、形で見るとおおむね6つの型に分けられます。型ごとに「どこを間違えやすいか」が決まっているので、まとめて覚えると取り違えが減ります。

熟語帳を開くと、いろいろな形の熟語が混ざって並んでいますよね。

一度、形の型で分けて眺めてみると、似た熟語どうしのつながりが見えてきます。

型1 動詞+副詞(句動詞)

熟語意味短い例文
give up諦めるDon’t give up yet.
put off延期するWe put off the party.
turn down断るHe turned down my request.
carry out実行するThey carried out the plan.
find out調べて分かるI found out the truth.

この型は、off や down などの副詞の意味が分かると覚えやすくなります。前置詞・副詞のイメージで覚える方法は英熟語は語源で覚えるでくわしく書いています。

型2 動詞+前置詞

熟語意味短い例文
look for探すI’m looking for my key.
look after世話をするShe looks after her brother.
deal with扱う、対処するWe need to deal with this problem.
depend on頼る、〜次第であるIt depends on the weather.
result in〜という結果になるThe mistake resulted in a delay.

look for と look after のように、同じ動詞で前置詞だけが違う熟語がよく並びます。ここが混ざりやすいところです。

型3 動詞+副詞+前置詞

熟語意味短い例文
look forward to楽しみに待つI’m looking forward to the trip.
put up with我慢するI can’t put up with it.
come up with思いつくShe came up with a plan.
catch up with追いつくI’ll catch up with you soon.
run out of使い果たすWe ran out of time.

3語の熟語は、真ん中の副詞を落としやすいです。声に出して3語まとめて覚えておきましょう。

look forward to の後ろは名詞か動名詞(〜ing)です。「楽しみにしている」を to 不定詞で書いてしまうミスはとても多いので、例文ごと覚えておくと安心です。

型4 be+形容詞+前置詞

熟語意味短い例文
be good at〜が得意だHe is good at math.
be afraid of〜を怖がるShe is afraid of dogs.
be proud of〜を誇りに思うI’m proud of my team.
be familiar with〜をよく知っているAre you familiar with this song?
be responsible for〜に責任があるWho is responsible for this?

この型は、前置詞を空所にして問われやすい形です。形容詞と前置詞のペアで覚えておきましょう。

型5 動詞+名詞(+前置詞)

熟語意味短い例文
take part in参加するI took part in the race.
take care of世話をするTake care of yourself.
make use of利用するMake use of your free time.
pay attention to注意を払うPay attention to the signs.
take advantage of利用する、つけこむTake advantage of this chance.

名詞の部分が入れ替わった別の熟語もあるので、動詞と名詞をセットで覚えるのがコツです。

例えば take place は「行われる」、take part in は「参加する」です。どちらも take から始まりますが、意味はまったく違いますよね。

「The game will take place tomorrow. って、試合に参加するって意味?」

「それは試合が行われるって意味だよ。参加するなら take part in だね」

こんなふうに、似た形の熟語どうしを会話で言い分けてみると、取り違えが減っていきます。

型6 前置詞で始まる句と、決まった言い回し

熟語意味短い例文
in spite of〜にもかかわらずWe went out in spite of the rain.
instead of〜の代わりにI drank tea instead of coffee.
by mistake間違ってI took his bag by mistake.
be about toまさに〜しようとしているThe train is about to leave.
cannot help 〜ing〜せずにはいられないI couldn’t help laughing.

この型は、長文の中で文の意味を左右することが多いです。読みながら意味が取れるかどうかを確かめておきましょう。

大学入試によく出る英熟語を、句動詞やbe動詞の形など6つの形の型に分けて例を並べた図解

型ごとに「どこを問われるか」の早見表

先に結論

同じ熟語でも、空所補充・同じ意味の表現選び・並べ替えでは、狙われる場所が違います。型ごとに狙われやすい所を知っておくと、覚える時にどこを意識すればいいかが分かります。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

熟語を「意味だけ」覚えていると、空所補充で前置詞を聞かれた時に答えられないことがあります。反対に、形だけ覚えていると、長文で意味が取れません。

形の型空所補充で狙われやすい所同じ意味の表現選びの例並べ替えで気をつける所
型1 動詞+副詞off・down などの副詞put off ≒ postpone代名詞は put it off の位置に入る
型2 動詞+前置詞for・after などの前置詞look into ≒ investigate前置詞の後ろに名詞が来る
型3 動詞+副詞+前置詞真ん中の副詞put up with ≒ tolerate3語を離さない
型4 be+形容詞+前置詞形容詞の後の前置詞be fond of ≒ likebe動詞の位置と時制
型5 動詞+名詞+前置詞名詞の部分と最後の前置詞take part in ≒ participate in冠詞の有無(take a look at など)
型6 前置詞の句・言い回し最初の前置詞in spite of ≒ despite後ろが名詞か動名詞か

例えば型1は、語順で差がつく

put off のような句動詞は、目的語が代名詞の時に語順が変わります。

代名詞の it や them は、動詞と副詞の間に入ります。並べ替え問題で迷いやすいところです。

「会議を延期しよう、を put off it って書いたらバツだった」

「代名詞の it は間に入るから、put it off が正解なんだよね」

こういう間違いは、例文を一度声に出しておくだけで防ぎやすくなります。

例えば型2は、前置詞で意味ががらっと変わる

同じ look でも、後ろの前置詞が変わると意味がまったく別になります。

熟語意味短い例文
look for探すI’m looking for a pen.
look after世話をするCan you look after my cat?
look into調べるWe will look into it.
look up to尊敬するMany students look up to her.
look down on見下すDon’t look down on others.

空所補充では、まさにこの前置詞の部分が空欄になります。look を見たら「後ろは何?」と考える癖を付けておきましょう。

例えば型4は、前置詞で気持ちが変わる

be動詞の型にも、前置詞が変わると意味が変わるものがあります。

熟語意味短い例文
be anxious about〜を心配しているShe is anxious about the test.
be anxious for〜を強く望んでいるWe are anxious for peace.
be concerned about〜を心配しているI’m concerned about his health.
be concerned with〜に関係があるThis book is concerned with history.

同じ形容詞で前置詞だけ違うペアは、2つ並べてノートに書いておくと区別しやすくなります。

例えば型6は、後ろの形で差がつく

in spite of の後ろには名詞が来ます。同じ意味の although の後ろには文が来ます。

『意味は同じなのに、なんで片方だけ正解なの?』という問題は、だいたいこの「後ろの形」を見ています。

早見表の使い方
  • 熟語帳で覚えた熟語が、6つの型のどれに入るか考えてみる
  • その型で狙われやすい所を、赤ペンで丸く囲む
  • 1語で言い換えられる熟語は、横に1語の動詞を書いておく
  • 過去問で間違えた熟語は、型の名前と一緒にノートに書く
頻出の英熟語の6つの型ごとに、空所補充・同意表現・並べ替えで問われやすい場所をまとめた早見表の図解

入試に出やすい英熟語を覚える順番

先に結論

熟語帳の前半を何周も回して、意味がすぐ出る熟語を増やすのが先です。そのあとで型ごとの狙われやすい所を確かめ、過去問で出た熟語を足していく順番がおすすめです。

『全部が頻出と言われると、どこから手を付ければいいか分からない』という方も多いですよね。

まずは手元の熟語帳の前半から始めて大丈夫です。多くの熟語帳は、基本的な熟語を前に置いています。

頻出の英熟語を覚える順番
  1. 熟語帳の前半を、意味が分かるまで何周も回す
  2. 覚えた熟語を6つの型に分けて、狙われやすい所に印を付ける
  3. 1語の言い換えがある熟語は、ペアにして覚える
  4. 熟語帳の後半に進み、同じように型で整理する
  5. 過去問や問題集で間違えた熟語を、熟語帳に書き足す

1回の勉強の流れの例

『1日にどれくらい、どうやって進めればいいの?』という方のために、1回の流れの例を置いておきます。

順番やること目安
1前回の範囲を英語から日本語でテスト5分
2新しい範囲の意味を確認し、例文を音読15分
3今日の範囲を日本語から英語でテスト5分
4言えなかった熟語に印を付け、型の名前を書く5分

時間は一つの例なので、学校の課題に合わせて増やしたり減らしたりしてかまいません。大事なのは、最初に前回分を見直すことです。

高校の教科書の熟語も「よく出る」に入る

大学入試に出る熟語は、高校の教科書で習う熟語と重なっているものも多いです。

学校の授業で出てきた熟語を、そのまま入試に向けて仕上げる方法は高校で習う英熟語で紹介しています。

頻出を固めたら、レベルに合わせて広げる

頻出の英熟語が固まったら、志望校のレベルに合わせて広げていきます。

難関大で差がつきやすい熟語の型は難しい英熟語、志望校ごとの目安は志望校レベル別の英熟語にまとめています。

よくある失敗

後半の難しい熟語から先に手を付けて、前半の基本の熟語があやふやなままになるケースです。入試では基本の熟語ほど長文にも文法問題にも出てくるので、前半を固めるのが先です。

人に確認してもらうのも一つの方法

熟語は一人で覚えられますが、「覚えたつもり」になりやすいのも事実です。

定期的に確認テストをしてもらったり、学習計画を一緒に管理してもらったりすると、抜けている熟語に気づきやすくなります。

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よくある相談:頻出の英熟語の覚え方

先に結論

頻出の英熟語についての相談は、「問題集をどう使うか」「共通テストで何が出るか」「熟語帳を増やすべきか」の3つが特に多いです。どれも「今の自分の段階」で答えが変わります。

知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えてみます。

相談1 熟語の知識がほとんどないので、問題集の解説の赤字の熟語だけ覚えてもいい?

『熟語の問題集を買ったけど、問題を解く力がまだない』という相談です。

結論から言うと、意味はあります。問題集の解説で強調されている熟語は、その本が大事だと考えている熟語だからです。

ただ、問題集は「解いて確かめる」ために作られています。赤字の熟語を一通り覚えたら、問題も解いてみて、本当に答えられるかを確かめておきましょう。

相談2 共通テストで頻出の英熟語を教えてほしい

『共通テストに向けて、とりあえずよく出る熟語だけ覚えたい』という相談です。

共通テストの英語はリーディングが中心で、令和9年度(2027年1月実施)はリーディングが80分です。熟語だけを問う問題を探すより、長い英文の中で熟語の意味が取れるかが大事になります。

この記事の型6のような、文の流れを決める熟語(in spite of、instead of など)から確実にしておくと、読みやすさが変わります。

相談3 熟語帳を1冊終えたけど、2冊目もやるべき?

『1冊目は一通り終わったけど、まだ不安。もう1冊やった方がいい?』という相談です。

2冊目に入る前に、1冊目をもう一度テストしてみてください。日本語から英語が言えない熟語が多いなら、まだ1冊目でやることが残っています。

1冊目がほぼ言えるなら、過去問で知らなかった熟語を足す方が、志望校に合った熟語を集められます。

1冊目の状態おすすめの次の一手
英語を見て意味が出ない熟語が多い1冊目をもう一周する
意味は出るが、前置詞があやふや型ごとの早見表で空所補充の練習
ほぼ言える過去問で出た熟語を書き足す

よくある質問

大学受験で頻出の英熟語は、何個くらいありますか?

全国共通の頻出リストはないので、個数は決まっていません。大学受験向けの熟語帳は1,000前後から1,500ほどを収録しているので、まず1冊の前半を確実にするのが目安になります。

受験に出る英熟語は、熟語帳の順番どおりに覚えるべきですか?

熟語帳の順番は、その本が入試を調べて決めたものなので、最初はそのとおりに進めてかまいません。慣れてきたら、形の型で分けて見直すと、似た熟語の取り違えが減ります。

よく出る英熟語は、意味だけ覚えれば大丈夫ですか?

長文で意味を取るだけなら意味が中心ですが、空所補充や並べ替えでは前置詞や語順まで問われます。型ごとに狙われやすい所を意識して覚えておくと安心です。

頻出の英熟語は、高1のうちから覚えてもいいですか?

もちろん大丈夫です。高校の教科書に出る熟語は、入試によく出る熟語と重なっているものが多いので、授業で出た熟語から覚えていくと無理なく積み上がります。

入試頻出の英熟語の問題集と熟語帳は、どちらを先にやればいいですか?

熟語の知識がまだ少ないなら、熟語帳で意味を覚えるのが先です。問題集は、覚えた熟語を問題の形で答えられるか確かめる段階で使うと効果が出やすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • 頻出の基準は熟語帳ごとに入試問題を調べて決められている。全国共通のリストはない
  • よく出る英熟語は、句動詞・動詞+前置詞・be+形容詞+前置詞など6つの型に分けられる
  • 空所補充・同意表現・並べ替えで、型ごとに狙われやすい所が違う
  • 熟語帳の前半を何周も回してから、型で分けて見直し、過去問の熟語を足す
  • 2冊目に進む前に、1冊目を日本語から英語でテストしてみる
英熟語ドットコム

英熟語ドットコム 編集部

英熟語の意味と覚え方、大学受験・高校入試・英検・TOEICで必要な熟語、熟語帳の選び方を、出版社や試験団体の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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