英熟語は語源で覚える|前置詞・副詞のイメージで意味をつかむ

英熟語を語源と前置詞・副詞のイメージで覚える方法を解説する記事のアイキャッチ

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『give up はなぜ「あきらめる」なの?』と、英熟語の意味の理由が気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、英熟語の多くは、up や off のような前置詞・副詞のイメージを知ると意味の理由が見えてきます。理由が分かると、丸暗記よりも思い出しやすくなるんです。

この記事を読めば、英熟語を語源とイメージで覚える方法と、前置詞・副詞ごとの代表的な熟語が分かります。

目次

英熟語を語源で覚えるとは?

先に結論

ここでいう英熟語の語源とは、熟語を作っている前置詞・副詞のもとの意味(イメージ)のことです。後ろの語のイメージから、熟語全体の意味をつかむ覚え方です。

英熟語の多くは、give や take のような基本の動詞に、up や off などがくっついてできています。後ろの語にはそれぞれ「上へ」「離れて」のような中心のイメージがあります。

例えば off のイメージは「離れる」です。take off は「体から服を離す」で「脱ぐ」、「地面から離れる」で「離陸する」になります。

覚え方やり方向いている熟語
語源・イメージで覚える前置詞・副詞のイメージから理由を考える動詞+前置詞・副詞の熟語
例文で覚える短い文の中で使い方ごと覚えるすべての熟語
まとまりで丸暗記する意味をそのまま覚える理由がつかみにくい決まり文句

出版社の熟語帳にも、この考え方を取り入れたものがあります。例えば駿台文庫の『システム英熟語〈5訂版〉』は、公式の説明で「前置詞・副詞のコア・イメージ」を理解して覚える方式だとしています。

英熟語そのものの意味や型は、英熟語とはでくわしく紹介しています。

前置詞・副詞のイメージ別に英熟語を束ねる

先に結論

up・out・off・over・on・down などのイメージごとに熟語を束ねると、ばらばらに覚えるより理由がつながります。まずはよく使う6つから始めるのがおすすめです。

熟語帳の順番どおりに覚えると、同じ前置詞の熟語があちこちに散らばっていますよね。ここでは、イメージごとに束ね直してみます。

up・out・off・over・on・downの6つの前置詞・副詞のイメージと、それぞれの代表的な英熟語を並べた図解

up:上へ、すっかり最後まで

up には「上へ」のほかに、「すっかり・最後まで」というイメージがあります。

熟語意味例文
give upあきらめるDon’t give up now.(今あきらめないで)
use up使い切るI used up the milk.(牛乳を使い切った)
show up現れるHe showed up late.(彼は遅れて現れた)
bring up育てるShe was brought up in Osaka.(彼女は大阪で育った)

give up は「手持ちのものを最後まで差し出してしまう」と考えると、「あきらめる」につながりますよね。

out:外へ、はっきり、最後まで

out は「外へ出る」が中心のイメージです。中にあったものが外に出て「はっきりする」、最後まで出し切って「なくなる」と広がります。

熟語意味例文
find out分かる・知るI found out his secret.(彼の秘密が分かった)
point out指摘するShe pointed out my mistake.(彼女は私の間違いを指摘した)
carry out実行するWe carried out the plan.(私たちは計画を実行した)
run out of〜を使い果たすWe ran out of time.(時間がなくなった)

off:離れて

off は「くっついていたものが離れる」イメージです。

熟語意味例文
put off延期するLet’s put off the party.(パーティーを延期しよう)
call off中止するThey called off the game.(試合は中止になった)
take off脱ぐ・離陸するTake off your shoes.(くつを脱いで)
set off出発するWe set off early.(私たちは早く出発した)

put off は「予定を今から離して置く」、call off は「予定を呼んで取り消す」と考えると覚えやすいです。

over:上を越えて、全体をおおって

over は「上を越える」「全体をおおう」イメージです。

熟語意味例文
get over乗り越える・回復するShe got over her cold.(彼女はかぜが治った)
take over引き継ぐHe took over the shop.(彼が店を引き継いだ)
think overよく考えるLet me think it over.(よく考えさせて)
look overざっと目を通すPlease look over my report.(報告書に目を通してください)

on:くっついて、続けて

on は「くっついている」イメージです。くっついたまま離れないので「続ける」の意味にも広がります。

熟語意味例文
put on身につけるPut on your jacket.(上着を着て)
depend on〜に頼るIt depends on the weather.(天気しだいだ)
go on続けるPlease go on.(続けてください)
carry on続けるCarry on with your work.(作業を続けて)

down:下へ、おさえて

down は「下へ」のイメージです。気持ちや勢いを下に落ち着かせる、という意味にも使います。

熟語意味例文
calm down落ち着くCalm down and listen.(落ち着いて聞いて)
turn down断る・(音量を)下げるShe turned down the offer.(彼女はその申し出を断った)
write down書き留めるWrite down his number.(彼の番号を書き留めて)
break down故障するMy bike broke down.(自転車が壊れた)
補足

同じ前置詞・副詞でも、熟語によってはイメージから遠い意味になることがあります。イメージは「思い出すための手がかり」くらいに考えておくと、無理にこじつけずにすみます。

「理解する」を表す英熟語をイメージで比べる

先に結論

理解する英熟語は、make out・figure out・catch on・take in などがあります。前置詞・副詞のイメージで比べると、少しずつ違うニュアンスが見えてきます。

『「理解する」って understand じゃだめなの?』と思うかもしれませんね。もちろん understand で通じますが、長文や会話では熟語で言いかえられることがよくあります。

熟語意味イメージ例文
figure out理解する・解き明かす考えて答えを外に出すI can’t figure out this problem.(この問題が分からない)
make out理解する・見分けるぼんやりしたものをはっきりさせるI couldn’t make out what he said.(彼の言ったことが聞き取れなかった)
catch on理解する・流行する話にくっついてつかむShe caught on quickly.(彼女はすぐに分かった)
take in理解する・だます中に取り込むIt was hard to take in the news.(その知らせを受け止めきれなかった)
make sense of〜を理解する意味をつくり出すI can’t make sense of this letter.(この手紙の意味が分からない)
「理解する」を表す英熟語を、out・on・inなどのイメージとあわせて並べた図解

figure out と make out は、どちらも out の「外へ出す・はっきりさせる」イメージです。take in は in の「中に取り込む」イメージで、話や知らせを頭の中に入れることを表します。

会話では、例えばこんなふうに使います。

「Did you solve the puzzle?」(パズル解けた?)

「Yes, I finally figured it out.」(うん、やっと分かったよ)

気をつけたいところ

catch on には「流行する」、take in には「だます」という別の意味もあります。イメージだけで決めつけず、例文で意味を確かめておきましょう。

イメージで覚える手順と、丸暗記との使い分け

先に結論

イメージで理由をつかんだら、例文で確かめ、テストで定着させるまでがセットです。イメージで説明しにくい熟語は、まとまりで覚えてしまってかまいません。

イメージで英熟語を覚える手順
  1. 熟語の前置詞・副詞のイメージを確かめる
  2. 動詞の意味とつなげて、熟語の意味の理由を考える
  3. 短い例文を声に出して読む
  4. 同じ前置詞・副詞の熟語を並べて比べる
  5. 日本語から英熟語を言えるかテストする

イメージが向く熟語、向きにくい熟語

イメージで覚えやすい
  • give up、put off のような動詞+前置詞・副詞
  • 同じ前置詞・副詞の仲間が多い熟語
  • 意味が2つ以上ある熟語
イメージで覚えにくい
  • part and parcel のような決まり文句
  • 歴史的な言い回しから来た熟語
  • 前置詞のイメージから遠い意味の熟語

イメージで覚えにくい熟語は、例文ごとまとまりで覚えてしまうのが早いです。全部をイメージで説明しようとしなくて大丈夫ですよ。

前置詞と動詞の組み合わせの基本パターンは英熟語の基礎で、イメージ以外の覚え方は英熟語の覚え方のコツで紹介しています。

英熟語の語源についてよくある相談

先に結論

よくある相談は「イメージと丸暗記どちらがよいか」「語源で説明しにくい熟語はどうするか」「イメージで覚える本はあるか」の3つです。

相談1:イメージで覚えるより丸暗記の方が早くない?

『英熟語はイメージで覚えろと言われるけど、丸暗記の方が効率がよくない?』という相談があります。

結論から言うと、どちらか一つに決めなくてもかまいません。すぐ覚えられる熟語はそのまま覚え、忘れやすい熟語や意味が多い熟語だけイメージで理由をつかむ、という使い分けもあります。

イメージを知っておくと、知らない熟語に出会った時に意味を予想する手がかりにもなります。長文で初めて見た熟語を推測できるのは、イメージで覚えるよさの一つなんです。

相談2:part and parcel のような熟語はどう覚える?

熟語帳で part and parcel(不可欠な部分)を見て、『なぜこの意味になるのか分からない』という相談もあります。

parcel は今では「小包」の意味でよく使いますが、古くは「一部分」という意味もありました。似た意味の語を2つ重ねて強めた言い方、と説明されることがあります。

ただ、こうした決まり文句は、語源を調べるより例文ごと覚える方が早いことも多いです。「Practice is part and parcel of learning.」(練習は学ぶことに欠かせない)のように、短い文で覚えておきましょう。

相談3:イメージで覚える本はある?

『前置詞のイメージを絵で見たい』という方もいますよね。かんき出版の『英熟語図鑑』は、公式の目次によると前置詞・副詞のイメージをつかむ章と、基本動詞のイメージをつかむ章の順に進む構成です。

公式の説明では、言葉の意味に合わせたイラストが約800点入っているとされています。2026年10月時点の情報なので、最新の内容は出版社の公式サイトで確かめてみてください。

もっと難しい熟語をイメージでつかみたい方は、難しい英熟語の型と覚え方も参考にしてみてください。

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よくある質問

英熟語の語源とは何ですか?

この記事では、熟語を作っている前置詞・副詞のもとの意味(イメージ)のことを指しています。up なら「上へ・すっかり」、off なら「離れて」のようなイメージから熟語の意味をつかみます。

すべての英熟語を語源で覚えられますか?

動詞+前置詞・副詞の熟語は理由をつかみやすいですが、決まり文句のように説明しにくいものもあります。説明しにくい熟語は、例文ごとまとまりで覚えてしまうのがおすすめです。

理解するという意味の英熟語には何がありますか?

figure out、make out、catch on、take in、make sense of などがあります。catch on には「流行する」、take in には「だます」という意味もあるので、例文で確かめておきましょう。

前置詞のイメージはどれから覚えればいいですか?

up・out・off・over・on・down のように、熟語によく使われるものから始めると効率的です。1つのイメージにつき3〜4個の熟語を並べると、共通点が見えてきます。

まとめ

この記事の要点
  • 英熟語の語源とは、前置詞・副詞のもとの意味(イメージ)のこと
  • up は「すっかり」、off は「離れて」、out は「外へ」などイメージで束ねると覚えやすい
  • 理解する英熟語は figure out、make out、catch on、take in など
  • イメージで理由をつかんだら、例文とテストで定着させる
  • 説明しにくい決まり文句は、例文ごとまとまりで覚えてかまわない
英熟語ドットコム

英熟語ドットコム 編集部

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