英熟語の基礎|句動詞と前置詞の組み合わせパターン

英熟語の基礎として、句動詞と前置詞の組み合わせパターンを解説する記事のアイキャッチ

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『英熟語の意味は覚えたのに、英作文で語順を間違える』『前置詞をどれにするか迷う』という方も多いですよね。

結論から言うと、英熟語の基礎は、句動詞と前置詞の組み合わせを「形のパターン」で押さえることなんです。特に句動詞は、目的語をどこに置くかで3つのタイプに分かれます。

この記事を読めば、英熟語の基本の形と、語順のミスを防ぐ見分け方が分かります。

目次

英熟語の基礎は「形のパターン」から

先に結論

英熟語の基礎になる形は、大きく分けて5つのパターンです。どのパターンかが分かると、意味だけでなく語順や前置詞のミスも減らせます。

英熟語というと、意味を覚えることばかりに目が向きがちです。でも、英作文や並べかえの問題では、形を知っているかどうかで差がつきますよね。

パターン形例意味
1動詞+副詞(目的語なし)get up起きる
2動詞+副詞+目的語pick up拾い上げる・車で迎えに行く
3動詞+前置詞+目的語look after世話をする
4動詞+副詞+前置詞look forward to楽しみにする
5be動詞+形容詞+前置詞be good at〜が得意だ

このほかに、in front of のような前置詞のかたまりもあります。英熟語全体の型は英熟語とはで紹介しているので、ここでは組み合わせの基本に絞りますね。

句動詞は目的語の位置で3つのタイプに分かれる

先に結論

句動詞は「目的語をとらないタイプ」「目的語を間にも後ろにも置けるタイプ」「目的語を後ろにしか置けないタイプ」の3つに分けられます。

句動詞とは、動詞に up・off・after などがくっついて一つの意味になる熟語のことです。後ろの語が副詞か前置詞かで、語順のルールが変わります。

句動詞を目的語の位置で3つのタイプに分け、それぞれの語順の例を並べた図解

タイプ1:目的語をとらない(自動詞型)

後ろに目的語がこないタイプです。そのまま文の終わりに置けます。

熟語意味例文
get up起きるI get up at seven.(7時に起きる)
grow up育つ・大人になるI grew up in Kyoto.(京都で育った)
break down故障するThe car broke down.(車が故障した)
stay up夜ふかしするDon’t stay up too late.(夜ふかししすぎないで)

タイプ2:目的語を間にも後ろにも置ける(他動詞型・分けられる)

動詞+副詞の熟語の多くはこのタイプです。名詞の目的語なら、間にも後ろにも置けます。

ただし、ここが大事なところです。目的語が it や them などの代名詞の時は、間に置くのが決まりになっています。

熟語意味正しい語順間違えやすい語順
pick up拾い上げるpick it uppick up it
turn off消すturn it offturn off it
put on身につけるput it onput on it
give upあきらめるgive it upgive up it

「Turn off the light.」も「Turn the light off.」も正しい英語です。でも light を it にすると、「Turn it off.」の形だけになります。

タイプ3:目的語を後ろにしか置けない(他動詞型・分けられない)

動詞+前置詞の熟語はこのタイプです。前置詞の後ろに目的語がくるので、代名詞でも後ろに置きます。

熟語意味例文
look after世話をするI look after him.(私が彼の世話をしている)
look for探すI’m looking for it.(それを探している)
run into偶然出会うI ran into her.(彼女にばったり会った)
get over乗り越える・回復するShe got over it.(彼女はそれを乗り越えた)

『同じ動詞+短い語なのに、なぜ語順が違うの?』と思いますよね。after や for は前置詞なので、すぐ後ろに目的語がくる、と考えると分かりやすいです。

補足

同じ語が副詞にも前置詞にもなることがあり、辞書によって扱いが違う熟語もあります。迷った時は、辞書の例文で代名詞の位置を確かめてみてください。

語順のミスを防ぐチェックリスト

先に結論

語順のミスは「目的語が代名詞か」「後ろの語が前置詞か副詞か」の2点を確かめるだけで、かなり防げます。

英作文や並べかえ問題で句動詞を使う時は、次の順番で確かめてみてください。

句動詞の語順チェック
  • 後ろに目的語がくるかどうかを確かめる
  • 後ろの語が前置詞(after・for・into など)か副詞(up・off・on など)かを確かめる
  • 目的語が it・them・him などの代名詞か確かめる
  • 代名詞で副詞のタイプなら、動詞と副詞の間に置く
  • 前置詞のタイプなら、前置詞の後ろに置く
確認することはいいいえ
目的語がある?次の質問へタイプ1。そのまま使う
後ろの語は前置詞?タイプ3。目的語は後ろ次の質問へ
目的語は代名詞?間に置く(pick it up)間でも後ろでもよい
句動詞の語順を、目的語の有無・前置詞か副詞か・代名詞かの3つの質問で確かめるチェックの図解
よくある失敗

「I’ll pick up you at the station.」のように、代名詞を後ろに置いてしまうミスはとても多いです。正しくは「I’ll pick you up at the station.」(駅に迎えに行くね)になります。

会話の中で確かめると、語順が自然に感じられるようになります。

「Where’s my phone? I can’t find it.」(スマホどこ?見つからない)

「It was on the floor. I picked it up.」(床にあったよ。拾っておいた)

3語の熟語と、be動詞+形容詞+前置詞

先に結論

3語の熟語は、動詞+副詞+前置詞の形がよく出てきます。be動詞+形容詞+前置詞は、形容詞と前置詞のセットを声に出して覚えるのがコツです。

動詞+副詞+前置詞

3語の熟語は、最後の前置詞の後ろに目的語がきます。途中で切り離さず、3語まとめて覚えてしまいましょう。

熟語意味例文
look forward to楽しみにするI’m looking forward to the trip.(旅行を楽しみにしている)
put up with我慢するI can’t put up with the noise.(その音には我慢できない)
get along with仲良くやるI get along with my classmates.(クラスメートと仲良くやっている)
run out of使い果たすWe ran out of water.(水がなくなった)
come up with思いつくShe came up with a good idea.(彼女はよい考えを思いついた)

look forward to の to は前置詞なので、後ろに動詞がくる時は ing の形になります。「I’m looking forward to seeing you.」(会えるのを楽しみにしています)のように使います。

be動詞+形容詞+前置詞

『be interested in だっけ、at だっけ』と、前置詞で迷いやすいのがこの形です。

熟語意味例文
be good at〜が得意だHe is good at soccer.(彼はサッカーが得意だ)
be interested in〜に興味があるI’m interested in music.(音楽に興味がある)
be afraid of〜がこわいShe is afraid of the dark.(彼女は暗いのがこわい)
be proud of〜を誇りに思うI’m proud of you.(あなたを誇りに思う)
be different from〜と違うThis is different from that.(これはあれと違う)
be famous for〜で有名だThis town is famous for its hot springs.(この町は温泉で有名だ)

形容詞と前置詞はセットで一つのリズムになっています。「ビー・インタレスティッド・イン」と続けて口に出すと、前置詞まで自然に出てくるようになります。

前置詞のかたまり

最後に、前置詞を含む2〜3語のかたまりも押さえておきましょう。文の中では、一つの前置詞のように働きます。

熟語意味例文
in front of〜の前にWait in front of the gate.(門の前で待っていて)
because of〜のためにThe game was stopped because of the rain.(雨のため試合が中止された)
instead of〜の代わりにUse a pen instead of a pencil.(えんぴつの代わりにペンを使って)
according to〜によるとAccording to the news, it will snow.(ニュースによると雪が降るそうだ)

because of の後ろには名詞がきて、because の後ろには文がきます。似ているので、形の違いもあわせて覚えておくと安心です。

前置詞のイメージから意味の理由をつかみたい方は、英熟語を語源とイメージで覚える方法も参考にしてみてください。

英熟語の基礎をどの順番で固める?

先に結論

中学で習う基本の熟語を見直し、句動詞の3タイプで語順を確かめてから、熟語帳に進む流れがおすすめです。

英熟語の基礎を固める順番
  1. 中学で習う get up、look for などの基本の熟語を見直す
  2. 句動詞を3つのタイプに分けて、語順を確かめる
  3. be動詞+形容詞+前置詞をセットで声に出す
  4. 熟語帳を1冊決めて、パターンを意識しながら進める
  5. 英作文や並べかえ問題で、語順を使って確かめる

中学で習う熟語は、高校で出てくる長い熟語の部品になっています。基本があいまいな方は、中学で習う英熟語から見直すと、後が楽になります。

英熟語の基礎についてよくある相談

先に結論

よくある相談は「英熟語はそもそも大事か」「単語や文法がまだなのに熟語に進んでいいか」「前置詞が覚えられない」の3つです。

相談1:大学受験で英熟語って大事?

『単語帳は当たり前だけど、熟語帳までやる必要はある?』という相談は、とても多く読まれています。

結論から言うと、熟語は長文の意味を取る時にも、空所補充や英作文にも関わるので、手を付けておいた方が安心です。単語は分かるのに文の意味が取れない時は、熟語を見落としていることがよくあります。

ただ、単語や文法の基本がまだ固まっていない段階なら、先にそちらを進めるのが自然です。熟語はそのうえに積み上げていくものなんです。

相談2:単語も文法もまだなのに、熟語と英文解釈のどっちを優先する?

『英単語も英文法もまだ不安で、熟語帳と英文解釈の参考書のどっちを先にやればいいか』という相談もあります。

まずは単語と文法の基本を優先するのがおすすめです。そのうえで、中学レベルの熟語と句動詞の語順だけは、この記事のパターンで早めに押さえておくと、どちらに進んでも役立ちます。

相談3:前置詞が覚えられず、熟語が頭に入らない

『熟語が本当に覚えられない。前置詞がごちゃごちゃになる』という声もあります。

そんな時は、同じ前置詞・副詞の熟語を並べてみてください。

off なら put off、call off、take off のように並べると、「離れる」という共通点が見えてきます。覚え方の全体は英熟語の覚え方のコツで紹介しています。

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よくある質問

英熟語の基礎として、まず何を覚えればいいですか?

中学で習う get up や look for などの基本の熟語から始めるのがおすすめです。そのうえで、句動詞の3つのタイプと語順を確かめておくと、英作文でのミスが減ります。

pick up it が間違いなのはなぜですか?

pick up の up は副詞なので、目的語が it などの代名詞の時は、動詞と副詞の間に置く決まりがあるからです。正しくは pick it up になります。

句動詞が副詞か前置詞かを見分ける方法は?

after・for・into などは前置詞として使われることが多く、up・off・out などは副詞として使われることが多いです。迷った時は辞書の例文で、代名詞がどこに置かれているかを確かめてみてください。

be good at のような熟語の前置詞を間違えないコツは?

形容詞と前置詞をセットにして、短い例文ごと声に出して覚えるのがコツです。リズムで覚えると、前置詞まで自然に出てくるようになります。

まとめ

この記事の要点
  • 英熟語の基礎は、句動詞と前置詞の組み合わせを形のパターンで押さえること
  • 句動詞は目的語の位置で3つのタイプに分かれる
  • 副詞のタイプで目的語が代名詞の時は、動詞と副詞の間に置く
  • 3語の熟語や be動詞+形容詞+前置詞は、セットで声に出して覚える
  • 中学の熟語の見直しから始め、熟語帳に進むと基礎が固まりやすい
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英熟語ドットコム 編集部

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