高校で習う英熟語|教科書の熟語から入試につなげる進め方

高校で習う英熟語を、教科書から熟語帳、長文へとつなげて入試に生かす進め方を解説する記事のアイキャッチ

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高校に入ると、教科書の新出表現に熟語がぐっと増えますよね。『定期テストの範囲は覚えたけど、入試の熟語帳とどうつながるのか分からない』という方も多いはずです。

結論から言うと、高校の英熟語は「教科書で出会う、熟語帳で広げる、長文で確かめる」の3段階で進めるのがおすすめです。学校の勉強と受験勉強を別々にしないことが、量の多い熟語を乗り切るコツなんです。

この記事では、高校で習う英熟語の特徴と、学年ごとの進め方を具体的にお話しします。

目次

高校で習う英熟語は、中学とどう違う?

先に結論

高校の英熟語は、中学より「動詞+前置詞・副詞」の組み合わせが増え、意味も目に見えにくいものが多くなります。前置詞のイメージと例文をセットで覚えるのが基本の形です。

英熟語は、2語以上がまとまって一つの意味を表す表現のことです。くわしい定義は英熟語とは?英単語との違いと覚える順番にまとめています。

中学で習う熟語は look at や get up のように、単語の意味を足せば何となく想像できるものが中心です。中学の熟語をおさらいしたい方は中学で習う英熟語も見てみてください。

学習指導要領ではどう決まっている?

文部科学省の高等学校学習指導要領では、教える内容の項目として「語、連語及び慣用表現」が並んでいます。熟語は、この「連語」や「慣用表現」にあたるものです。

語の数は決まっていて、「英語コミュニケーションⅠ」では小学校と中学校で学んだ語に400〜600語程度の新語を加える、と書かれています。ⅡとⅢでは、それぞれ700〜950語程度の新語がさらに加わります。

一方で、連語や慣用表現には「何個」という決まりはありません。だから教科書や熟語帳によって、扱う熟語の数や顔ぶれが変わってくるんです。

項目学習指導要領での扱い例(解説で挙がっているもの)
語科目ごとに新しく学ぶ語数の目安がある英語コミュニケーションⅠで400〜600語程度など
連語前置詞の用法なども参考に選んで指導するget over、go through
慣用表現個数の決まりはないin addition、in my opinion、as a result

内容は文部科学省の学習指導要領と解説によるものです。

中学の熟語と高校の熟語の違い

比べるところ中学で習う熟語高校で習う熟語
形look at、a lot of など短いものput up with のように3語以上も増える
意味単語の意味から想像しやすい単語から想像しにくい意味が増える
使われる場面会話や身近な話題説明文や論説文の中
覚え方例文ごと覚えやすい前置詞のイメージと例文をセットにする

例えば get over は、get と over を足しても「乗り越える」とはすぐに分かりにくいですよね。

ただ、over に「何かの上を越えて向こう側へ」というイメージがあると分かれば、「困難を越えていく、乗り越える」とつながります。高校の熟語は、こうしたイメージの助けが効いてくるんです。

教科書から入試へ。「教科書、熟語帳、長文」の3段階でつなぐ

先に結論

教科書で出会った熟語に熟語帳で印をつけ、長文の中で意味が取れるかを確かめます。この3段階を回すと、定期テストの勉強がそのまま入試の準備になります。

『定期テストの勉強と受験勉強、どっちを優先すればいいの?』と迷う高校生は多いですよね。

実は、熟語に関しては両方を一つの流れにまとめられます。

教科書で出会った英熟語を、熟語帳で広げ、長文で確かめる3段階の進め方を示した図解
3段階の進め方
  1. 教科書:新しく出た熟語を、本文の文ごとノートに書き出す
  2. 熟語帳:同じ熟語を熟語帳で探し、見つかったら印をつける
  3. 熟語帳:印をつけた熟語の近くにある、似た形の熟語も一緒に覚える
  4. 長文:問題集や模試の長文で、印のついた熟語が出たら意味が取れたか確かめる

段階1:教科書で出会う

教科書の熟語は、本文の流れの中で出てくるので、意味が頭に残りやすいのが強みです。

ノートには熟語だけでなく、教科書の本文の文を1文そのまま書いておきましょう。どんな場面で使われていたかを思い出せると、忘れにくくなります。

段階2:熟語帳で広げる

教科書で出た熟語を、自分の熟語帳で探してみてください。見つかったら、その熟語に教科書で見たという印をつけます。

印がたまってくると、『この熟語帳の前半は、もう半分くらい見たことがある』と分かってきます。ゼロから熟語帳を始めるより、気持ちがずっと楽になるはずです。

段階3:長文で確かめる

熟語帳で覚えた熟語は、長文の中で出会った時に意味が取れて初めて使えるようになります。

長文を読んで、印のついた熟語が出てきたら丸で囲み、意味が取れたかを横に書き込みます。取れなかった熟語は、熟語帳に戻って例文をもう一度読んでおきましょう。

段階やること見るもの確かめ方
教科書新出の熟語を文ごと書き出す教科書の本文定期テストの範囲で言えるか
熟語帳同じ熟語に印、近くの熟語も覚える自分の熟語帳日本語を隠して答えられるか
長文出てきた熟語の意味が取れたか確かめる問題集や模試の長文前後の文と意味がつながるか
熟語帳に載っていない熟語が出たら

教科書の熟語が、手持ちの熟語帳に載っていないこともあります。その時は熟語帳の余白か、ノートの最後のページに書き足しておきましょう。1冊にまとめておくと、見直す場所が一つで済みます。

教科書の熟語を、熟語帳につなげるコツ

先に結論

熟語は意味だけでなく、後ろに続く形と前置詞のイメージまで一緒に覚えると、入試の長文や文法問題でも使えるようになります。

高校の教科書や熟語帳でよく見かける熟語を、例文と一緒に並べてみます。例文はこの記事用に作った短い文です。

熟語意味短い例文
get over〜を乗り越えるShe got over the hard times.
go through〜を経験するHe went through a lot last year.
deal with〜に対処するWe have to deal with this problem.
pay attention to〜に注意を払うPay attention to the teacher.
take advantage of〜を利用するTake advantage of this chance.
put up with〜を我慢するI can’t put up with the noise.
result in〜という結果になるThe mistake resulted in a delay.
according to〜によるとAccording to the news, it will rain.
in additionさらに、その上In addition, the room is quiet.
as a resultその結果As a result, we won the game.

意味と一緒に「後ろの形」を覚える

熟語を覚える時に抜けやすいのが、後ろに何が続くかです。

例えば result in は「結果として〜になる」、result from は「〜から生じる」で、前置詞が変わると向きが逆になります。in と from の違いを、「中へ向かう」「〜から出てくる」とイメージで覚えておくと混ざりにくくなります。

前置詞ごとにまとめてみる

熟語帳を前から順に覚えるだけでなく、同じ前置詞・副詞の熟語を集めてみるのも一つのやり方です。

前置詞でまとめるとつながる例
  • up:give up(あきらめる)、grow up(成長する)、make up one’s mind(決心する)
  • out:carry out(実行する)、find out(見つけ出す)、run out of(〜を使い果たす)
  • with:deal with(対処する)、put up with(我慢する)、keep up with(ついていく)
  • to:pay attention to(注意を払う)、look forward to(楽しみに待つ)、lead to(〜につながる)

前置詞のイメージから熟語を覚えるやり方は、英熟語は語源で覚えるでくわしく紹介しています。

高校生が使う熟語帳の例

教科書だけでは入試に必要な熟語をカバーしきれないので、熟語帳を1冊持っておくと安心です。2026年10月時点の出版社公式サイトでは、例えば次のように紹介されています。

熟語帳(出版社)公式サイトでの特徴対象の表示
システム英熟語〈5訂版〉(駿台文庫)前置詞・副詞のコア・イメージで覚える。句動詞・英熟語1500高1・高2・高3
英熟語ターゲット1000 5訂版(旺文社)入試データをもとにした出題頻度順。見出し1000熟語高校生
ランク順 入試英熟語1100 改訂版(Gakken)基本動詞や前置詞のコアをイラスト・図解で示す高1・高2・高3
速読英熟語[改訂版](Z会)英文の中で熟語・構文を覚える。約1,080の見出し入試基礎から2次・私大

どれがいいというより、「イメージで理解したい」「順番どおりに覚えたい」「英文の中で覚えたい」と、自分の好みで選んでみてください。版や内容は変わることがあるので、最新の情報は出版社の公式サイトで確認しておきましょう。

入試でよく見かける熟語の型は、大学入試に頻出の英熟語でまとめています。

高1・高2・高3でやることを分ける

先に結論

高1は教科書と熟語帳をつなぐ習慣づくり、高2は熟語帳を回して抜けを減らす時期です。高3は、長文と志望校の問題で使えるかを確かめる時期と考えると進めやすくなります。

『熟語帳はいつから始めればいいの?』という声もよく聞きます。

決まった正解はありませんが、学年ごとにやることを分けておくと迷いにくくなります。

学年教科書熟語帳長文・試験
高1新出の熟語を文ごとノートに書く教科書の熟語に印をつけながら前半を進める定期テストで熟語を書けるか確かめる
高2教科書の熟語は印つけを続ける1冊を通して回し、間違えた熟語を集める模試の長文で、熟語の意味が取れたか見る
高3授業の熟語は復習用に使う間違えた熟語だけを短い間隔で見直す志望校の問題で使えるかを確かめる

高校卒業程度とされる英検2級を目指す人は、熟語帳と並行して英検2級の英熟語も見ておくと、試験での出方が分かります。

熟語帳を何周するかの目安は英熟語はいつから何周?高1〜高3の学習スケジュールで詳しく書いています。

共通テストに向けて意識したいこと

大学入試センターの発表では、令和9年度(2027年1月実施)の共通テストの英語は、リーディング80分とリスニング60分(うち解答時間30分)です。出題範囲は「英語コミュニケーションⅠ」「英語コミュニケーションⅡ」「論理・表現Ⅰ」とされています。

つまり、高校の教科書で習う範囲が試験のもとになっているということです。教科書の熟語を大事にする進め方は、遠回りに見えて実は入試の準備にもつながっているんですね。

よくある失敗

定期テスト前だけ教科書の熟語を覚え、テストが終わると忘れてしまうことがあります。テストが終わったら、その範囲の熟語に熟語帳で印をつけるところまでやっておくと、次につながります。

よくある相談:高校生の英熟語の悩み

先に結論

高校生の熟語の悩みは「時間をどれくらいかけるか」「覚えてもすぐ忘れる」「同じ本を何周もしていいのか」に集まりがちです。どれも、量と確認の仕方を決めると答えが見えてきます。

知恵袋などでよく見かける高校生の相談を、内容を要約して紹介します。

相談1:英単語・英熟語に毎日どれくらい時間をかける?

『高校生の時、英単語や英熟語の勉強に毎日どれくらい時間をとっていたか知りたい』という相談です。

必要な時間は、学年や目標、覚えるのが得意かどうかで人によって変わります。時間で決めるより、「1日に何個を覚えて、何個をテストするか」で決める方が続けやすいです。

例えば「新しい熟語を決めた数だけ覚え、前の日の分を日本語から英語でテストする」と決めておけば、かかった時間は後から分かります。

相談2:前置詞のイメージは分かるのに、熟語が覚えられない

『前置詞のイメージはある程度ついているが、一つ一つの熟語が覚えられない』という相談です。

前置詞のイメージは、熟語を思い出す手がかりにはなりますが、それだけで意味が決まるわけではありません。イメージで「なぜその意味になるか」を理解したら、次は例文を声に出して読む段階に進んでみてください。

『イメージは分かったのに、テストで出てこない』という時は、熟語を見たら例文の場面まで思い出せるかを確かめるのがおすすめです。覚えられない時の見直し方は英熟語が覚えられない時の見直し方にまとめています。

相談3:同じ熟語帳を何周もしているが、次に進んでいい?

『速読英熟語を高2から1日1話ずつ読み続けて、6周目になった。次に進むべきか』という相談です。

何周しても、間違える熟語がまだあるなら、その熟語だけを集めて見直す段階に移る時期かもしれません。全部をもう1周するより、抜けている所に時間を使う方が効率がいいですよね。

ほとんど間違えなくなっているなら、志望校の長文や過去問で、その熟語が使えるかを確かめる段階に進んでみてください。

今の状態次にやること
まだ間違える熟語が多い間違えた熟語だけを集めて、短い間隔で見直す
ほとんど間違えない長文や過去問で、意味が取れるか確かめる
長文で意味が取れない熟語がある熟語帳の例文に戻り、使われ方を確認する
英熟語の勉強をしている高校生の机の上で、熟語帳と教科書とノートが並んでいる手元の写真

一人で覚えるか、人に確認してもらうか

先に結論

3段階の進め方は一人でもできます。ただ、覚えたかの確認や、遅れた時の計画の組み直しは、人の手を借りると続けやすくなります。

ここまで読んで、『自分だけで回せるかな』と不安になった方もいるかもしれません。

一人でやるか、人に確認してもらうかは、次のような場面で考えてみてください。

場面一人でできること人の手があると楽なこと
覚えたかの確認日本語を隠してテストする口頭で聞かれて、例文まで言えるか確かめてもらう
学習計画1日の量を決めて書き出す遅れた時に、無理のない計画に組み直してもらう
つまずきの原因間違えた熟語に印をつける間違え方のくせを見つけてもらう
続ける仕組みカレンダーに記録する週ごとに進み具合を一緒に見てもらう

例えば、こんなやり取りがあると、自分では気づかない抜けが見つかります。

「pay attention to って、どういう意味?」「注意を払う、です」「じゃあ、その後ろには何が来る?」

意味だけでなく後ろの形まで聞かれると、あいまいな所がはっきりしますよね。

英熟語を一人で覚える作業と、人に確認してもらうと役立つ場面を分けて示した図解

確認の仕組みがある英語塾の例

高1・高2のうちに確認の仕組みを作りたい方には、オンラインの英語専門塾OUTCOME(アウトカム)という選択肢があります。2026年10月時点の公式サイトでは、次のように紹介されています。

  • 対象は中学3年生から高校2年生まで、オンライン完結で週2回
  • 単語や文法などに確認テストがあり、日常的に理解度を測る
  • 進み具合や小テストの点数、面談の記録を1枚のシートで生徒・講師・保護者が共有する
  • 無料の体験授業が3回あり、全3回受けた人から入塾できる

英熟語だけのテストがあるとは公式に書かれていないので、熟語の扱いは面談で聞いてみてください。また、学校の定期テスト対策のためのカリキュラムは組めない、と公式のよくある質問に書かれています。

体験授業の流れはOUTCOMEの公式サイトで確認できます。

OUTCOME(PR)

覚えた熟語を、人に確認してもらいたい方に

大学受験英語塾OUTCOMEは、オンラインで受けられる大学受験の英語専門の個別指導塾です。単語や文法の確認テストの結果を記録シートで共有しながら、一人ひとりの学習を管理します。無料の個別面談と無料体験授業があります。

無料OUTCOMEの無料体験を見る

対象学年・コース・料金は変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。

大学受験に向けた熟語の進め方全体は、大学受験の英熟語|いつから・何個・どう進めるかでまとめています。

よくある質問

高校で習う英熟語は、全部でいくつくらいありますか?

学習指導要領では語の数の目安はありますが、連語や慣用表現の個数は決まっていません。教科書や熟語帳によって扱う数は違うので、自分の熟語帳を1冊決めて、その中身を基準にするのがおすすめです。

教科書の熟語と熟語帳、どちらを先にやればいいですか?

教科書の熟語は定期テストで必要になるので、まずは授業の範囲を覚えましょう。そのうえで、同じ熟語を熟語帳で探して印をつけると、二つの勉強が一つにつながります。

高1から熟語帳を始めても早すぎませんか?

早すぎることはありません。教科書で出た熟語に印をつけながら、熟語帳の前半を少しずつ進める形なら、高1でも無理なく始められます。

熟語帳の例文は全部覚えた方がいいですか?

全部を暗記する必要はありません。意味と後ろの形を思い出す手がかりとして、声に出して何度か読んでおくだけでも効果があります。

まとめ

この記事の要点
  • 高校の英熟語は、動詞と前置詞・副詞の組み合わせが増え、意味が想像しにくくなる
  • 教科書で出会い、熟語帳で広げ、長文で確かめる3段階で進める
  • 熟語は意味だけでなく、後ろの形と前置詞のイメージまで一緒に覚える
  • 高1は習慣づくり、高2は抜けを減らす、高3は使えるかを確かめる
  • 覚えたかの確認や計画の組み直しは、人の手を借りると続けやすい
英熟語ドットコム

英熟語ドットコム 編集部

英熟語の意味と覚え方、大学受験・高校入試・英検・TOEICで必要な熟語、熟語帳の選び方を、出版社や試験団体の公式情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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